Interview

代表インタビュー
C×Tの理念を語る

Career Cross Teachers(C×T)は、何のために生まれ、どこへ向かうのか。2028年4月の本格始動を前に、代表のまるごと先生に、協会の目的と大切にしている考え方、そして現場の先生へのメッセージを聞きました。

Chapter 01

C×Tが目指すもの

Q1C×Tの目的は何ですか?

目的はただひとつです。先生一人ひとりが魅力的な大人になり、身近な子どもたちのモデルとなって、希望を手渡すことです。

子どもたちは、毎日いちばん近くで大人を見ています。その大人が仕事にも私生活にも疲れ切っていたら、「大人になるのも悪くない」とは思えないでしょう。だから、私たちが提案するのは、先生自身が人生を謳歌すること。そのための土台になるのが、「次世代型教育」という考え方です。

Q2「次世代型教育」とは、どんな教育ですか?

特定の教育方法や理論のことではありません。

「次世代」という言葉は、ある時点で固定されてしまいます。けれど「次世代“型”」は、常に更新され続けます。その時々で、目の前の子どもたちにとって最善の教育とは何か。それを問い続ける姿勢そのものを、私たちは「次世代型教育」と呼んでいます。

Chapter 02

大切にしている3つの考え方

C×Tは「常識を捨てる」「本質を追求する」「ビジネス思考で考える」の3つを大切にしています。その背景を聞きました。

Q3次世代型教育を目指す先生に、まず必要な考え方は何ですか?

ひとことで言えば、「教師を捨てること」です。

「教師を捨てる」は、教師を辞めるという意味ではありません。

逆説的ですが、ゴールから一度遠ざかることが、かえってゴールへの近道になる。これはどんな仕事にも言えることです。自分の立場をいったん手放すと、物事を客観的に、多様な角度から見られるようになり、仕事を新しい視点で捉え直せます。

とりわけ先生は、たくさんの子どもたちと、その背後にある家庭のさまざまな価値観に日々触れています。だからこそ、「教師らしく」あろうとするほど、多様性を尊重することから遠ざかってしまう。「教師らしさ」を手放したとき、はじめて子どもや保護者にとっての現実が見えてきます。その現実を理解したうえで提案するからこそ信頼が生まれ、その子にとって望ましい未来にもつながっていくのだと思います。

Q4「教師を捨てる」とは、具体的に何を手放すことですか?

手放したいのは「従来の教師像」です。

これまでの学校では、「一斉指導」「同調圧力」「努力の偏重」「形式的な平等主義」「現実味のない道徳論」「本質から離れた細かなこだわり」などが、当たり前のように求められてきました。けれど、それらは必ずしも子どもたちの可能性を伸ばさず、幸せにもしません。

少子化が進むいま、一人ひとりの子どもが持つ力を存分に引き出すことは、これまで以上に大切になっています。「教師が教師らしくあろうとするほど、行き詰まっていく」。この状況は、変えていかなければなりません。

Q5次世代型教育を支えるものは何ですか?

軸は2つあります。1つめは「原則」です。

原則とは、時代や地域、世代を問わず受け入れられる、普遍的な価値観のこと。いわば自然の法則のようなものです。誠実、正直、奉仕、貢献、美徳、忍耐、養育、励まし。こうした価値観は、すべての人にとって人生の指針になり得ます。C×Tの「本質を追求する」という考え方の根っこには、この原則があります。

原則については、世界的ベストセラー『7つの習慣』に詳しく書かれています。自己啓発書は数多くありますが、普遍性と汎用性の高さで、私はこの本が最も優れていると考えています。自己啓発書でありながらビジネス書としても読まれ、きわめて実際的・現実的な考え方と対処法を示してくれる一冊です。

Q6もう1つの軸は何ですか?

「ビジネス思考」です。ひとことで言えば、「効果性と合理性」です。

日本の学校教育は、結果以上にプロセスを、しかも「集団での動き」を重んじてきました。チームでまとまって努力を重ね、行事や発表会で賞を目指す。そうした経験は、たしかにかけがえのない思い出にもなってきました。

一方で、「プロセス重視の集団行動」には弊害もあります。集団への過剰な適応が求められる反面、個人としての力を伸ばしたり、自分の意思を表明したりする機会が少なくなってしまうことです。決められた枠組みの中で動く力は育っても、自ら「価値を生み出す側」に立つ力は育ちにくい。誰かの指示に従うだけでは、いつか乗り越えられない困難にも出会います。

だからこそ、学校教育には「ビジネス思考」が必要です。「どうすれば効果的に進められるか」「本当に欲しい結果は何か」。最短距離で結果を手に入れる方法を、先生も子どもたちも、もっと真剣に考えてよいはずです。

ただし、ビジネス思考は人間関係づくりには向きません。人との関係は、時間をかけてゆっくり築いていくものです。だからこそ、個人の裁量で片づけられること、優先順位の低い課題、毎日のルーティンは、効果性と合理性で手早く進める。そうして生まれた時間を、人と向き合うことに使ってほしいのです。

「優先順位を考え、もっとシンプルに」。いまの先生にも子どもたちにも、この考え方が必要だと思っています。

Chapter 03

C×Tの取り組み

Q7C×Tでは、どんな取り組みをしていますか?

先生を「仕事」「私生活」「セカンドキャリア」の3つの領域で成功に導くことです。しかも、3つを順番にではなく、同時に目指します。

C×Tでは、代表である私も含め、メンバーはみなフラットな関係です。一人ひとりが自分の人生を生き切るために、3つの領域それぞれで自分だけの課題を設定し、解決に向けて動き出します。その歩みを、メンバー同士で支え合う。つまり、先生どうしの「支え合いの仕組み」をつくっているのです。

Q8C×Tに参加するメリットは何ですか?

C×Tならではの特長が2つあります。

1つは、メンバー一人ひとりの「固有の課題」を乗り越えることに焦点を当てている点。もう1つは、「仕事」「私生活」「セカンドキャリア」の3領域を同時に扱っている点です。先生にとっての「いま」と「これから」の中心課題を、同時進行で見つめ直す。この視点は、これまでの教員支援にはなかったものです。

理想と現実のギャップを嘆くだけで終わらせず、自分の裁量で改善・解決できる課題を設定し、仲間の力を借りながら乗り越えていく。メンバーとアイデアを出し合いながらも、最後はご自身で出した結論を信じて進み、在職中も退職後も、納得感のある輝いた人生にしていく。

C×Tに「卒業」はありません。あなたが望む限り、この関係はずっと続いていきます。それこそが、C×Tに参加するいちばんのメリットだと考えています。

Chapter 04

現場の先生へ

Q9現場の先生へのメッセージをお願いします。

伝えたいことが3つあります。

01燃え尽きないでください

教員人生は長く、うまくいく時期もあれば、そうでない時期もあります。怖いのは、うまくいかないときに投げやりになったり、よく考えないまま大切な決断をしてしまったり、自分を責めてしまったりすることです。流れが変わるのを待つのも、よい流れを自分から引き寄せるのも、どちらでもかまいません。ただ、頑張りすぎないでください。

02長期的な人生設計を描きましょう

毎日が忙しい先生の多くは、「何歳までにこうしたい」という人生設計を、具体的には描けていないように思います。結婚、出産、住まい、子どもの巣立ち、親の介護、そして自分の終活。もちろん、誰もが同じ道をたどるわけではありません。それでも先生は、たくさんの子どもたちの成長に関わっているぶん、自分の家庭や私生活には目が届きにくいように感じます。

思い出してほしいのは、「仕事」と「私生活」は車の両輪だということです。片方の輪が外れれば、人生は前に進みません。計画はたいてい予定どおりにはいきませんが、何も考えなければ、人生はいつも出たとこ勝負になってしまいます。数年ごとに見直しながら、「バランスを大切にした人生設計」を続けてみてください。

03あなたには、学校教育を変える力があります

私に限らず、多くの先生が「いまの学校教育には課題が山積している」と感じています。それなのに、一人ひとりの先生の裁量は、むしろ小さくなりつつあります。本来なら、先生に最大限の裁量を委ね、子どもたちの成長につながる創造的なアイデアを求めたいところです。けれど、いまはそれが難しい状況です。

そのなかで私たちにできるのは、その時々の教育政策に対応しながらも、本質を見失わないよう自らを律すること。そして、個人としての力を最大限に高めておくことです。集団が力を発揮するのは、それを構成する一人ひとりが力を持っているときです。先生たちにチャンスがめぐってきたとき、それをつかめるように。いまこそ、一人ひとりが自分を伸ばしておく必要があります。

あなたが自分の人生に正面から向き合い、よりよい方向を探る姿は、きっと周囲の共感と応援を引き寄せます。学校教育を変える前の一歩として、まず、先生であるあなたが幸せになってください。あなたの幸せは、同僚の、そして子どもたちの幸せにつながっています。

C×Tの考え方に共感していただけたら、まずは無料メルマガや無料診断「Cross Compass」から、気軽にのぞいてみてください。C×Tは、2028年4月の本格始動に向けて、ともに歩む仲間を集め始めています。